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多店舗展開企業がいまこそ取り組むべき“アルムナイコミュニケーション”とは

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多店舗展開企業がいまこそ取り組むべき“アルムナイコミュニケーション”とは

多店舗展開をしている企業にとって、「人材の確保」「ノウハウの蓄積」「組織文化の安定」は永続的な課題です。
特にアパレル・飲食・小売・サービスなど、離職率が高く、店舗ごとに業務の属人化が起きやすい業界では、「人が辞めると運営が不安定になる」「ノウハウが引き継がれない」という状況に悩まされている企業も少なくありません。

こうした課題に対して近年注目されているのが、「アルムナイコミュニケーション(Alumni Communication)=退職者・OB/OGとの継続的な関係構築」 です。これまで企業にとって退職者は “去っていく人” でしたが、いまは違います。
アルムナイは 次の成長を共につくる「外部にいる仲間」 であり、企業の価値を高めるための重要な資源となりつつあります。

この記事では、多店舗展開企業がアルムナイコミュニケーションに取り組むべき理由、具体的なメリット、運営のポイントまでを分かりやすく解説します。

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アルムナイコミュニケーションとは?

アルムナイとは「卒業生」を意味する言葉で、企業では “退職した元社員” を指します。
つまりアルムナイコミュニケーションとは、企業が退職後も元社員と健全な関係を持ち続ける取り組み全般を指します。

従来の企業は「退職=終わり」でした。
しかしいまは、転職やキャリアチェンジが一般化し、企業と個人の関係が流動化しています。

  • 一度辞めてもまた戻ってくる
  • 別分野で経験を積んだ後に協業する
  • 現役社員に役立つ情報を提供する

など、退職後の関係性が企業に利益をもたらす時代になっています。


なぜ多店舗展開企業に特に有効なのか?

多店舗展開企業の特性を踏まえ、アルムナイコミュニケーションの有効性を説明します。

(1) 店舗運営ノウハウが属人化しやすいから

多店舗展開企業では、店舗ごとに売場構成、オペレーション、顧客層が異なる場合があります。
そのため、店長やベテランスタッフが退職すると その店舗がうまく回らなくなるケースも見られます。

アルムナイコミュニケーションを通じて、退職者のノウハウを引き出すことや、後任者へアドバイスをもらうことで、店舗運営の安定化につながります。


(2) 人材流動性が高いから

飲食・小売などの現場では離職率が高く、人員確保が常に課題です。
退職者との関係を良好に保っておけば、

  • 繁忙期に短期的に戻ってもらう
  • キャリアアップ後に店長として再入社する
  • アルバイトとしてスポット復帰する
  • 柔軟で効率的な人材確保

などが可能になります。

(3) 採用ブランディング(働きやすい環境の証明)

退職者が「また戻りたい」「良い会社だった」と感じる企業は、現役社員にも安心感を与えます。
これは従業員のエンゲージメント向上に大きく寄与します。

特に多店舗展開企業では「人の入れ替わりが多い」という構造的課題があり、企業文化が乱れがちです。
アルムナイとの関係維持は、「この会社は人を大切にする」というメッセージとなり、ブランド価値向上にもつながります。

(4) 外部で得た知見を持ち帰ってくれるから

アルムナイが他社・他業界で新しい知識やマネジメント方法を学び、それが再入社やアドバイスという形で企業に還元されるケースも多いです。

(多店舗展開企業が抱える課題)

  • 接客品質の均一化
  • 店長のマネジメントスキル育成
  • デジタル技術の活用
  • 人材育成
  • 店舗収益管理

などに対して、外部の経験を得たアルムナイは非常に貴重な視点を提供してくれるかもしれません。


アルムナイコミュニケーションがもたらすメリット

ここでは、多店舗展開企業が得られる具体的なメリットを整理します。

採用・人材確保の改善

  • 即戦力のカムバック採用
  • 採用コストの削減
  • 再離職率が低い
  • パートや短時間勤務での“出戻り”も可能

求める人材を低コストで確保できるため、急な欠員にも対応できます。

店舗運営の安定化

退職した店長やベテランスタッフから、後任者へのアドバイスをもらうことで、店舗の急激なパフォーマンス低下を防げます。

「あの店舗はこう回すといい」
「この売場はこの陳列がいい」
「この時期はこの施策が売れる」

など、その店舗ならではの知見を維持できます。

ナレッジの蓄積と組織学習が加速

アルムナイは豊富な実務経験を持つ“外部の知恵袋”です。

  • 店舗改善アイデアの提供
  • 新人教育への協力
  • 成功事例の共有

など、未来の店舗運営につながる知識を企業にもたらします。


ブランド力・企業文化の向上

「辞めた人を大切にする会社」は外部からのイメージも良く、採用広報・企業広報の観点で強みになります。
さらに、

  • 現役社員のロイヤリティ向上
  • 離職率の低下
  • 企業文化の安定

といった効果も生まれます。


協業・外部ネットワークによる新たな価値創出

アルムナイが別業界へ進んでいる場合、以下のような新たなビジネスの可能性が開けます。

  • パートナー企業の紹介
  • モニター協力
  • 顧客としてのフィードバック
  • 新規事業アイデアの提供

別業界を経験した人材の再雇用は、協業や新規事業の創出などビジネスの拡張を促す可能性を秘めています。


アルムナイコミュニケーションを始める際のポイント

多店舗展開企業ならではの視点で、実践のポイントを整理します。


まずは「ゆるいつながり」から始める

いきなり大規模なコミュニティを作ろうとすると運営負荷が大きくなります。
ニュースレター配信、オープンチャット、定期的な近況アンケートなど、小さく始めるのが成功のコツです。


情報提供は「価値ある内容」にする

一方的に情報発信するだけでは逆効果(または別の表現)となるため、発信する情報はアルムナイが有益に感じる内容の発信をすることが重要です。

(コンテンツ例)

  • アルムナイも利用できる社員割引情報
  • 期間限定の復帰募集
  • 店舗成功事例
  • 業界トレンド
  • 企業イベントの案内
  • キャリア支援情報

現役社員とアルムナイをつなぐ場をつくる

復帰を検討しているアルムナイにとって現場の生の声を聞くことは、疑問や不安の解消をする重要な場となります。

  • オンライン座談会
  • テーマ別ディスカッション
  • 店舗運営Q&A会

など、互いに学び合える“交流型”の場が効果的です。


運営責任者を明確にする

人事・店舗運営部・広報などの関係者から運営に関する各担当者の割り振りや責任の所在を明確し、継続的に運営できる体制を構築することが重要です。


成果指標(KPI)を設定する

(指標の例)

  • アルムナイ登録数
  • カムバック採用人数
  • 交流会参加率
  • アルムナイからの店舗提案数

など、定量的に評価することで改善ポイントが見つけやすくなり、施策を「一過性のイベント」で終わらせず、企業の「仕組み」として継続させることができます。

アルムナイコミュニケーション成功のための行動指針

アルムナイコミュニケーションを成功させるには、単なる仕組み作りではなく、人事部門、現場(店舗)、経営層が一丸となった取り組みが必要です。

主体 行動指針
人事部門 一元的なデータベース管理
 アルムナイの基本情報とエンゲージメント履歴を一元管理する。
定期的なコンテンツ配信
 年に数回の交流イベントやニュースレターを途切れさせない。
現役社員への啓発
 アルムナイとの連携はメリットがあると現役社員に周知する。
現場(店舗) 復職者・スポットワーカーの温かい受け入れ
 アルムナイが再び働く際の心理的ハードルを下げる。
退職者への感謝を伝える
 退職時に現役社員から感謝のメッセージを伝える文化を作る。
経営層 トップメッセージの配信
 経営層がアルムナイを「ファミリー」と見なすメッセージを定期的に発信する。
予算の確保
 アルムナイコミュニティ運営やイベント費用を戦略的に予算化する。

多店舗企業がアルムナイ施策を始める“ベストタイミング”

  • 店長の退職が続いている
  • 店舗のサービスに品質差が大きい
  • 採用コストが増加している
  • 店舗展開の速度を上げたい
  • 企業文化が定まらない

こうした状況にある企業は、アルムナイコミュニケーションに着手する絶好のタイミングです。


まとめ:アルムナイは「失われた戦力」ではなく“未来の仲間”である

多店舗展開企業にとって、アルムナイとの関係構築は、採用強化、店舗運営の安定、ナレッジ蓄積、企業文化の向上、新しい協業機会の創出など、多方面で効果をもたらします。

特に「店舗運営の属人化」「人材不足」という構造的課題を抱える企業にとって、アルムナイは最も身近で最も効果的なリソース です。

これまで「辞めた人」として見ていた退職者を、これからは “未来の成長を一緒につくる仲間” として捉えることで、企業の可能性は大きく広がっていきます。


アルムナイコミュニケーションにおすすめのツールのご紹介

ユニリタでは、本部と店舗間のコミュニケーションを活性化させ、店舗運営を効率化させる「STORE+(ストアプラス)」を提供しています。

「STORE+」では情報発信、動画共有、アンケート収集、チャットなど店舗とのコミュニケーション手段としてもご利用いただくことはもちろん、アルムナイとの関係構築にも活用することができます。

アルムナイコミュニケーションを実施される方はぜひご検討ください。

>>「STORE+(ストアプラス)」について詳しくは、こちらのページをご覧ください。

 

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著者イメージ

執筆者情報:

ユニリタ STORE+チーム

株式会社ユニリタ ビジネスイノベーション部

多店舗管理ツール「STORE+」のプロモーション担当チームです。
コミュニケーション情報を蓄積・共有・活用するシステムに長年携わってきたメンバーが、多店舗・多拠点の管理に課題を持つ方に、役立つ情報をわかりやすく発信することを心がけています。

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