クレンリネスとは?~クリンネスとの違いから実践の際のポイントまで解説~

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クレンリネスとは?~クリンネスとの違いから実践の際のポイントまで解説~

クレンリネス(Cleanliness)とは、「清潔」という意味の英語で、飲食業において店舗が衛生的で清潔である状態を保つための作業を指します。

お客様が来店する店舗においては、どの業種であっても清潔で気持ちの良い空間をつくることが基本になります。特に店舗飲食業では、お客様が口に入れる食べ物を扱うため、清潔さが重視されます。

本コラムでは、クレンリネス(Cleanliness)の概要と目的、クリンネスとの違い、実践する際のポイントをご紹介いたします。



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クレンリネスとは

クレンリネスとは、「清潔」という意味の英語で、飲食業において店舗が衛生的で清潔である状態を保つための作業を指します。
お客様が来店する店舗においては、どの業種であっても清潔で気持ちの良い空間をつくることが基本です。

QSCとは

QSCとは、飲食業における有名な行動指針の一つで、

  • Quality(品質):飲食店で提供する料理の質
  • Service(サービス):飲食店で提供する接客
  • Cleanliness(清潔さ):飲食店の空間で清潔さが保たれていること

の頭文字を取ったものです。

上記のように、QSCの3つ目には「クレンリネス」が含まれており、飲食業において重視されていることがわかります。

5sとは

一方、飲食業をはじめ、製造業でも取り入れられている行動指針が「5s」です。
5sとは、

  • 整理(Seiri):職場に不要なものがなく、必要なものがわかりやすく整理されていること
  • 整頓(Seiton):職場の備品や商品などがあるべき位置にあるように、いつでも整頓しておくこと
  • 清掃(Seisou):職場の内外の清掃を徹底すること
  • 清潔(Seiketsu):職場を清潔に維持すること
  • 躾(Shitsuke):従業員がルール通りに業務を行うように躾(しつけ)ること

の頭文字を取ったものです。

5sの4つ目にある「清潔」は「クレンリネス」を含んでおり、飲食業ばかりか製造業などでも清潔さを保つことが重要であることがわかります。

クレンリネスとクリンネスの違い

「クレンリネス(Cleanliness)」と似た言葉に「クリンネス(Cleanness)」があります。
「クリンネス(Cleanness)」とは、「清浄」「清浄度」を表す英単語です。

これらの意味の違いは、クレンリネスが店舗などの清潔・衛生を保つための作業を指すのに対し、クリンネスは清潔である状態そのものを指す点です。
つまり、クレンリネスによってクリンネスを保つということです。

 

クレンリネスの目的

クレンリネスに取り組む大きな目的は、店舗を訪れるお客様の健康を守るためです。
もし、クレンリネスを実施せずに店舗や調理工場などが不潔な状態であれば、お客様の口に入る食品に食中毒や病気の元となるウイルスや、異物などが混入する恐れがあります。お客様の健康を損なわないために、クレンリネスを実施する必要があります。

特に、2020年6月1日に改正食品衛生法が施行され、2021年6月1日以降、すべての食品等事業者がHACCPに沿った衛生管理への取り組みを求められるようになりました。
HACCPとは、Hazard Analysis and Critical Control Pointの頭文字を取ったもので、「ハサップ」と読み、食品製造・流通の工程管理で活用されているリスクマネジメント手法です。
飲食店は、このHACCPに沿ったクレンリネスに取り組む必要があるのです。

クレンリネスに取り組むことで、お客様だけでなく、従業員の健康を守ることにもなるでしょう。

 

クレンリネスを実践する際のポイント

クレンリネスを実践する際は、「マニュアルを作成する」「スタッフの教育を徹底する」「チェックリストを作成する」の3つのポイントを押さえましょう。

マニュアルを作成する

クレンリネスに限らず、店舗の業務を徹底するためには、まずマニュアルで基準を示す必要があります。マニュアルを作成することで、業務に一貫性を持たせられるようになり、新人スタッフが入店した際の研修でも役立ちます。

特に、クレンリネスに関するマニュアルでは、清掃に使用する道具や工程を具体的に示すことが重要です。さらに、清掃作業後の理想的な状態がどのようなものかを明確にすることが大切です。
これらを簡単に実現できる、動画を使ったマニュアルもおすすめです。

スタッフの教育を徹底する

マニュアルを作成したら、ただ配布するだけではなく、これを使って研修などを実施し、教育まで徹底して行う必要があります。その際、ただ手順などを教えるだけでなく、なぜクレンリネスが必要なのかという目的や意義まで解説することがポイントです。

また、清掃だけでなく、スタッフの身だしなみや、小まめな手洗い・消毒などについても教育することが大切です。

チェックリストを作成する

マニュアルを整備して教育を行ったら、実際に清掃に取りかかる際の具体的な行動の目安となり実施後の確認にも役立つ「チェックリスト」を作成しましょう。

チェックリストは、掃除の箇所ごとに作成する必要があります。
たとえば、テーブルのチェックリストなら、項目として下記のようなものが挙げられます。

  • テーブル上に汚れがない
  • テーブル下に汚れがない
  • イスの座面や背もたれに汚れがない
  • テーブルやイスのアルコール消毒を行った
  • 荷物置き場の清掃をした
  • メニューに汚れや剥がれはない

上記のようなチェックリストに基づいて1日1回、または数回、清掃を行い、終わったら確認を行いましょう。できれば、清掃を行ったスタッフとは別のスタッフがチェックを行うのがベターです。

また、チェックリストの項目を満たしていても、どこかに汚れや清潔感のない箇所がある場合は追加で清掃を行うべきです。さらに、それをマニュアルやチェックリストの改善につなげていきましょう。

まとめ

クレンリネスは、店舗を構える企業、特に飲食店にとって重要なもので、飲食店の行動指針である「QSC」や「5s」にも盛り込まれています。

クレンリネスは、一度、行えば良いというものではなく、日々の業務の中で継続して実施することで清潔さを保つ必要があります。このため、業務フローの中に組み込み、指示や報告をルール化してクレンリネス業務を効率化することをおすすめします。

たとえば、店舗運営支援ツール「STORE+(ストアプラス)」には業務指示機能が付いており、本部やエリアマネージャーからのクレンリネスに関する指示を店舗にした後、店舗側で指示の閲覧状況や実施・未実施を一覧画面で確認できます。店舗からの各種報告は、自動収集機能を活用すればデータ収集・チェック作業を大幅に効率化できます。データは、テキストだけでなく画像や動画にも対応しているため、清掃後の報告を写真・動画で行うようにすれば、一目でチェックが完了します。

また、動画配信も行えるので、クレンリネスのマニュアルを動画で作成・共有することで、スタッフによりわかりやすいマニュアルを提供できます。

一方、店舗側では、プッシュ通知や未読マークの機能が利用できるため、本部からの新しい指示に気づかなかった…というミスが起きにくくなります。

「STORE+(ストアプラス)」について詳しくは、こちらのページをご覧ください。


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執筆者情報:

ユニリタ STORE+チーム

株式会社ユニリタ ビジネスイノベーション部

多店舗管理ツール「STORE+」のプロモーション担当チームです。
コミュニケーション情報を蓄積・共有・活用するシステムに長年携わってきたメンバーが、多店舗・多拠点の管理に課題を持つ方に、役立つ情報をわかりやすく発信することを心がけています。

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